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業務用コーヒー機械の選び方|業務用コーヒー機械の種類・特徴と失敗を避けるための前知識

飲食店のドリンクメニューにおいて、コーヒーの品質は顧客満足度と収益を左右する重要な要素です。そしてその品質の根幹を支えるのが、「業務用コーヒー機械」一式への戦略的な投資です。しかし、機械の種類は多岐にわたり、どれを選べば良いか悩む経営者の方も少なくありません。本記事では、コーヒーマシン本体はもちろん、その性能を十分に引き出すための周辺アイテムまで含めた「システム」としての選び方を徹底解説。お店の価値を高めるプロの視点をご提案します。

飲食店で提供される一杯のコーヒー。その味わいは、コーヒー豆の品質はもちろんのこと、どのような「機械」を使って抽出されるかによって大きく左右されます。美味しいコーヒーを安定して提供するためには、業務用コーヒー機械への正しい理解と投資が不可欠です。それは単なる業務効率化に留まらず、顧客満足度を高め、お店の評判を築き上げるための重要な基盤となります。

業務用コーヒー機器は、それぞれが専門的な役割を担い、連携することでお店の味をかたち作ります。
まず、風味の土台となる水質を整え、グラインダーで豆のポテンシャルを最大限に引き出します。次に、精密なスケールでレシピの再現性を確保することが、安定した品質につながります。
抽出においては、均一な味わいを実現するマシンと、バリスタの技術でこだわりを表現する手動器具があり、これらが一体となって記憶に残る一杯が生まれるのです。

また、オペレーションの効率化にも大きく貢献します。例えば全自動マシンであれば、ボタン一つで一杯のコーヒーが完成するため、スタッフは他のサービスに集中できます。これは、特に人手不足が課題となる飲食店において、人件費の抑制やサービスの質の向上に直結します。

業務用コーヒー機械への投資は、初期費用がかかるため躊躇されるかもしれません。しかし、それはお客様の満足度とリピート率を高めるための未来への投資です。飲食店の価値をもう一段階引き上げるために、コーヒー機械の役割を見直してみませんか。

「業務用コーヒー機械」は、コーヒーマシンだけを指す言葉ではありません。お店のコーヒー品質を総合的に向上させるために、主要な機械とその役割を理解しておきましょう。

コーヒーマシン(エスプレッソ / ドリップ)
コーヒーを抽出する中心的な機械です。ワンタッチでスピーディーに提供できる「全自動エスプレッソマシン」、バリスタの技術を活かせる「セミオートエスプレッソマシン」、一度に大量抽出が可能な「ドリップマシン(ブリューワー)」などがあります。お店のコンセプト、提供スタイル、オペレーションに応じて最適なタイプを選定することが最初のステップです。

コーヒーグラインダーとスケール
安定した抽出に不可欠なのが、均一に豆を挽くグラインダーと、それを正確に計量するスケールです。特に、acaiaのLunar 2021のようなエスプレッソ用のスケールは、プロの現場で高い評価を得ています。

抽出器具
マシンだけでなく、バリスタの技術で個性的な一杯を提供できる手動の器具も魅力的です。丁寧な抽出過程をお客様にアピールできるハンドドリップは根強い人気があります。さらに、空気の力を利用するAeroPress(エアロプレス)も世界中のコーヒー好きから支持されており、ユニークなメニュー作りに貢献します。

浄水器
コーヒーの約98%を占める水の質は、味わいを大きく左右します。浄水器の導入は、機械の保護と品質向上の両面で重要です。

acaia Lunar 2021 Espresso Scale Black(AL008)の商品詳細・ご購入はこちら

最新の計量技術、さらに速い反応時間、流速インジケータを実装、USB-C充電、明るいディスプレイなど、よりシームレスに日常使いができるようになったプロ向けエスプレッソ専用スケールです。カスタマイズ可能なパラメータや選べる自動抽出モード、さらに好みの容器の重さを保存できる新機能「風袋保存」も搭載しています。視覚的に抽出の様子がわかる新しい流速インジケータは抽出をリアルタイムでモニターするのに役立ちます。より安定した抽出とより正確な調整を可能にすることで、質の高いエスプレッソショットを生み出します。

AeroPress Original Coffee Makerの商品詳細・ご購入はこちら

エアロプレスコーヒー メーカーは、空気の力を利用したコーヒー 抽出器具です。使い方はシンプルで、コーヒー の量、挽き目、湯量調節で様々な味わいのコーヒー が美味しく抽出できます。

業務用コーヒー機械は高価な買い物であり、一度導入すると簡単には買い替えられません。導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、以下の6つのポイントを必ずチェックしましょう。

提供杯数とピークタイムの処理能力:1日の想定提供杯数、そして最も忙しい時間帯に何杯のコーヒーを提供する必要があるかを算出します。マシンの能力が不足すれば、お客様をお待たせすることになり、機会損失に繋がります。

スタッフの誰もが使える操作性:理想は、どのスタッフでも同じ品質のコーヒーを提供できることです。操作パネルは直感的か、日々のオペレーションに無理はないか、デモ機などで実際に触れて確認することが推奨されます。

設置スペースとインフラ(電源、給排水):機械の寸法だけでなく、作業動線やメンテナンススペースも考慮して設置場所を決めましょう。必要な電源の電圧(100Vか200Vか)や、給排水工事の要不要も事前に必ず確認が必要です。

導入後のメンテナンスと清掃のしやすさ:毎日の洗浄や定期的な部品交換など、メンテナンスは必須です。その手間がどれくらいかかるのか、構造は複雑でないかを確認しましょう。日々の負担が少ない機械を選ぶことが、長期間にわたって安定した品質を保つ秘訣です。

信頼できるメーカー・代理店のサポート体制:万が一の故障時に、どれだけ迅速に対応してくれるかは非常に重要です。部品の供給体制や、定期点検のサービス、トラブル時の相談窓口など、導入後のサポート体制が充実しているパートナーを選びましょう。

リースやレンタルという選択肢:初期投資を抑えたい場合は、リースやレンタルでの導入も有効な選択肢です。月々の支払いで済み、メンテナンスが含まれているプランも多いため、予算に合わせて検討する価値は十分にあります。

高性能な機械を導入したら、その能力を十分に引き出し、さらに付加価値を高める周辺アイテムにも目を向けましょう。

品質の高いカップ&ソーサー:質の高いコーヒーは、それにふさわしい器で提供されてこそその魅力が一層引き立ちます。例えば、ユニークなハンドルレスデザインが特徴のnotNeutral MN カプチーノ カップ&ソーサ 6ozは、手に馴染むフォルムとモダンな佇まいで、お客様に新しいコーヒー体験を提供します。

高品質なシロップ:機械が可能にするアレンジメニューの質は、使用するシロップで決まります。フランスの老舗Giffard ヘーゼルナッツシロップ 1000mlのように、定番とは異なるフレーバーを導入することで、他店にはない魅力的なオリジナルドリンクが創造できます。

notNeutral MN カプチーノ カップ&ソーサ 6ozの商品詳細・ご購入はこちらから

トップバリスタと18ヶ月かけて共同開発した、ラテアートのためのカップ。ミルクを注ぎやすい滑らかな内部カーブ、保温性を高める厚い底、心地よい口当たりを実現する薄い飲み口、高い耐久性を兼ね備えています。バリスタの理想を形にしたプロ仕様のデザインです。

Giffard ヘーゼルナッツシロップ 1000mlの商品詳細・ご購入はこちらから

ローストしたヘーゼルナッツのような力強い風味が、ホットドリンクやカクテルなど、さまざまなベースドリンクに深みとコクをプラスしてくれます。

<フレーバーノート>
色:ゴールドがかった透明感あるキツネ色
香り:濃厚ながら爽やかな、ローストしたヘーゼルナッツの香り
味わい:濃厚なヘーゼルナッツプラリネのような風味。お菓子のようにリッチで芳醇な味わいながら、爽やかな余韻も長く続く

飲食店のコーヒーサービスは、単一の機械だけで成り立つものではありません。マシン、グラインダー、浄水器といった「機械システム」と、それを活かすためのオペレーション、そして最終的にお客様が手に取るカップまで、すべてが連動して「特別な一杯」という体験を創り上げます。

お店のコンセプトに合わせ、どの部分に投資し、どこにこだわるのか。例えば、マシンでの提供をメインとしつつ、特別なコーヒー体験としてAeroPress(エアロプレス)での抽出をメニューに加える、といった戦略も考えられます。トータルな視点でサービスを設計することが、これからの飲食店経営において、ますます重要になっていくでしょう。