「水出しコーヒー」が夏の新たな定番に!今さら聞けない基本と導入のメリット
夏のカフェメニューとして不動の人気を誇るアイスコーヒー。暑い季節にちょっと休憩で入ったカフェで飲むアイスコーヒーはなんとも言えない幸福感がありますよね。
アイスコーヒーと聞くと、大体1種類しか置いておらず、ホットコーヒーに比べてこだわりが少なそうな印象を受けます。しかし、実はアイスコーヒーは奥が深く、他店との差別化のチャンスが眠っているのです。
本記事ではアイスコーヒーの中でも「水出しコーヒー」に焦点をあて、概要やメリットなど「水出しコーヒー」の可能性について記載していきます。
目次
なぜ今、多くの飲食店で「水出しコーヒー」が注目されているのか?

近年、コーヒー業界の中ではお客様の嗜好はより質の高い、特別な一杯を求めるようになってきています。サードウェーブコーヒー文化(※)の定着により、消費者は単にコーヒーを飲むだけでなく、豆の産地や抽出方法といった「ストーリー」ごと楽しむようになりました。そこで大きな注目を集めているのが「水出しコーヒー(コールドブリュー)」です。SNSやカフェ専門誌でも頻繁に取り上げられ、その認知度は年々向上しています。
このトレンドは、単なる一過性のブームではありません。「手間ひまかけて丁寧に淹れた、こだわりの一杯」という物語は、お店の価値を高め、お客様に選ばれる強力な理由となります。特に、健康志向の高まりから、刺激が少なくゴクゴク飲める優しい味わいのドリンクを求める声も増えています。夏の売上を伸ばすための新たな一手として、また、通年提供できる高品質なドリンクとして、水出しコーヒーは多くの飲食店経営者様から熱い視線を注がれているのです。他店との明確な差別化を図り、お店のブランドイメージを向上させる戦略的メニューとして、その重要性はますます高まっています。
※サードウェーブコーヒー文化・・・2000年代に入ってアメリカで広まったコーヒー業界の新たな潮流の事。味や品質へのこだわりの深まりや生産者への関心の高まりによって現れたもので、シングルオリジン(国、地域より詳細なエリア、農園などのカテゴリを指定すること)、浅煎り、ハンドドリップ、ダイレクトトレードなどの特徴がある。
そもそも「水出しコーヒー」とは?通常のアイスコーヒーとの違い

一般的に「アイスコーヒー」として提供されているものの多くは、お湯で抽出したコーヒーを氷で急激に冷やす「急冷式」です。キレのある苦味と華やかな香りが特徴ですが、淹れ方や時間の経過によっては雑味やエグ味、不快な酸味が出てしまうこともあります。
一方、「水出しコーヒー」は、その名の通り、熱を使わず常温や低温の水で12時間以上かけてじっくりと抽出する方法です。この製法の最大の特徴は、コーヒーの味わいが非常に「まろやか」で「クリーン」になること。低温で抽出することで、苦味や渋みの原因となるカフェインやタンニンといった成分の抽出が抑制されます。代わりに、まるでシルクのような滑らかな口当たりと、クリアな後味を生み出すのです。この雑味のない澄んだ味わいは、刺激の強いコーヒーが苦手な方や、様々なお客様に受け入れられやすく、新たな顧客層の開拓にも繋がるポテンシャルを秘めています。品質が安定し、酸化しにくいという業務用としてのメリットも、急冷式にはない大きな魅力です。
飲食店が業務用で導入する、はじめの一歩となる3つのメリット

業務用の水出しコーヒーを導入することは、飲食店にとって大きなメリットをもたらします。ここでは特に重要な3つのポイントを深掘りします。
特別な味わいによる差別化:
何よりもまず、その独特のまろやかでクリアな味わいは、他店との明確な差別化につながります。「あのお店のコーヒーは、なんだか特別に美味しい」という記憶は、お客様の再来店を促す強力なフックとなります。お店のこだわりを伝える象徴的なメニューになり得ます。
驚くほど簡単なオペレーション:
作り方は基本的に「水に浸けて、冷蔵庫で待つだけ」。高価な専用コーヒーマシンは一切不要で、アルバイトやパートのスタッフでも味のブレなく美味しい味わいの1杯を作れます。これにより、特定のスタッフに依存しない安定した店舗運営が可能になり、貴重な人材の教育コストも削減できます。
計画的な作り置きによる効率化:
熱による酸化が非常に緩やかなため、事前にまとめて抽出し、冷蔵庫でストックしておくことが可能です。これにより、ランチのピーク時でもお客様をお待たせすることなく、スムーズな提供が実現します。風味が損なわれにくいため、廃棄ロス(フードロス)の削減にも直結し、サステナビリティへの貢献とコスト管理の両面で大きな利点となります。
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芳ばしい香りとしっかりとした苦みと甘さのバランスの取れた、濃厚なコクが特徴の水出しアイスコーヒー(パック入り)です。
必要量が1パックになっているため、計量が不要で手間いらず。コーヒーバッグを水に浸すだけで12時間後には水出しアイスコーヒーが完成します。
カフェ、レストラン、ベーカリーまで。広がる活用の可能性

水出しコーヒーの導入は、カフェだけに留まりません。その汎用性の高さから、様々な業態で新たな価値を生み出します。
レストラン:スパイシーなカレーや、クリーム系の濃厚なパスタの後味をスッキリさせる食後のドリンクとして最適です。肉料理の脂をクリアにする効果も期待でき、コース料理全体の満足度を格段に高めます。
ベーカリー:こだわりのパンと共に楽しむ、テイクアウト用ボトルコーヒーとして販売。お店のロゴを入れたお洒落なボトルは、それ自体が広告塔となり、ブランド認知度向上にも貢献します。
ホテル・旅館:お客様をお迎えする上品なウェルカムドリンクとして提供すれば、長旅の疲れを癒すおもてなしになります。朝食ビュッフェに並べれば、選択肢の豊かさでワンランク上の朝食体験を演出できます。
バー・居酒屋:クリアな味わいは、リキュールやスピリッツの繊細な風味を邪魔しないため、オリジナルのコーヒーカクテルのベースとして非常に優秀です。新しい定番カクテルが生まれるかもしれません。
まずは一度お試しを。その違いが、お店の新たな強みになります

本記事では、業務用 水出しコーヒーの基本的な概要と、導入によるメリットをご紹介しました。特別な機材は不要で、今の厨房設備を活かしながら始められるのが大きなポイントです。当社の業務用 水出しコーヒーは、水出しに最も適した焙煎・ブレンドを施しています。そのため、初めての方でもブレなく美味しい味わいを簡単にお作りいただけます。特に、当社の製品はミルクで割ってもコーヒーの風味がしっかりと残るため、カフェオレベースとしても非常に優秀です。この「驚くほどクリアで、豊かな甘み」を持つ一杯が、貴店の新たな看板メニューになるかもしれません。まずは一度、その確かなポテンシャルをお試しください。

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それぞれ特徴が違うので、タイミング、料理などベストマッチの珈琲をお選びいただけます。